活動の記録

6月11日(土)髙川山林 作業道づくり、笹刈り

天候:朝通り雨、曇りのち晴れ 参加:21名(子供2名、体験1名)

本日のフィールドは銭函の高川山林(ワオーの森)である。
前回の秀逸なブログの後はハードルが高くなり、皆様が尻込みするのでは・・・
と僭越ながら手を上げた次第ですが、さて、実際困ったな~と。
まっ、仕事の時と同様に『報告書、困った時は、箇条書き』で行こうと思います。

まずは本日リーダーの宮田さんによる朝礼、作業内容の確認です。
班編成は、2班で前回の続きの遊歩道づくり、ほかに1班で南尾根の遊歩道周囲と展望台左側斜面の笹刈りをおこないます。
作業時の足元確認や落石に対する注意、刈払い機は始業前点検をおこない、保護具を着用のうえ作業時は10m以上離れること、熱中症対策として水分はこまめに摂取すること、作業中は各自マスクを適切にはずすこと等々の安全指示がありました。
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そしてラジオ体操(本日は福島弁)。それぞれの本日の体調確認と準備運動をおこなった。
その後、遊歩道づくり班は現地へ向かい、笹刈り班は会長による刈払い機の点検・取り扱い方法、作業終了後のメンテナンス・長期保管時の注意などのレクチャーを受けた。
いままで知らないことがいかに多かったと認識される非常に内容の濃いものでした。会長ありがとうございました。
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始業前点検をして、いざ笹刈りへ。
他のメンバーと南尾根へと向かうが、この山道が運動不足の体にはたいそうこたえる。
ハアハア言いながら施業エリアへ到着。一呼吸おいてから10m以上の間隔をとり遊歩道周囲の作業開始。リーダーは一人展望台へ。
黙々と笹を刈るが急斜面に転石、ひねくれたように曲がった笹の根元に悪戦苦闘し思うように作業が進まない。それでも踏ん張りながらひたすら笹を刈る。刈る。刈る。
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そうこうしているうちに昼食の合図である。施業場所が分散し移動に時間がかかるため、バラバラと集まってきて各々が持参の弁当を頬張る。
暖かい日差しと爽やかな風。裏表のない人そして裏面しかない人達による、軽妙でたわいのない会話、あるいは冗談とも本気とも知れない毒舌のやり取り。
笑顔と笑い声のなんと心地良いことか。
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さてさて、午後からは午前の作業の続きです。
なんと、遊歩道づくりは早くも予定の尾根までが終了し、尾根筋まで手を掛けています。前回は遊歩道づくりに参加したが、この作業は中腰状態が多くとても腰がつらい。

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笹刈りは午前中の続きだが、この斜面での笹刈りは非常にキツイ。
笹で足元が滑る、傾斜で何度もずり落ちてしまうを繰り返すうちに、いつの間にか遊歩道全体が見渡せるほどになった。
この達成感があるからやめられない。というか、つらい作業にも耐えられるのだと思う。
リーダーが展望台から下りてきて作業終了の指示があり、パンパンに張った足を引きずりながら見晴らしの良くなった南尾根を後にした。
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遊歩道づくりの方は尾根筋に丸太階段を設置するまで進んだらしい。すばらしい(パチパチパチ)。施業の成果は写真を見て確認いただきたい。
施業を通じてこの森が着実に良くなっていくのを感じる。
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どの施業も誰かの役に立っているという実感と喜びがあるが、施業の先に“未来の希望である子供たち”の笑顔があるという点で、このワオーの森は他の施業場所とは一線を画しているように思う。

個人的な感想だが、このボランティアに参加していつも不思議に思う。年齢・職業・社会的立場の違うさまざまな人たちが休日に集まり、普段はほとんどしないであろう肉体労働で汗を流す。自分のためではなく他の誰かのために、しかも皆笑顔である。人は周囲の人に支えられて生きている。それを命の連環体と言うらしい。
連環体が鎖のように連なって連続体となり、未来へとつながる。今、私たちはワオーの森の連続体を形成しつつあるのかも知れない。

昨年お亡くなりになった『知の巨人』立花隆さんが、本州によくある竹藪について語ったことがある。竹はすべてが地下茎で繋がっていて、ひと山全部が一つの植物、生命体であると。
このウッディーズに集う面々は地下茎の如くどこかで繋がっているのではないか・・・
笹を刈りながら、そんなことを想った。

では又、次回にお会いしましょう。   (まつだ)

※間伐ボランティア「札幌ウッディーズ」は、真如苑(一般社団法人環境パートナーシップ会議(EPC))様他、様々な団体様からの助成金を頂き活動しております。

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