森林人通信

2018年 ≪秋号≫ Vol.109  2018.11

9月、10月、11月の活動のあらすじ

  • 9/29(日)【支援活動】 22世紀の森 刈り払 参加人数:4名
    10/13(土)【定例活動】坂本山林 参加人数:12名
    11/3(祝土)【定例活動】坂本山林 間伐、玉切り 参加人数:19名
    11/10(土)【定例活動】高川山林 風倒木処理等 参加人数:15名

9月29日(日) 【支援活動】 22世紀の森 刈り払

2018年9月29日(日)天候:快晴 参加:4名
本日は晴天なり!!素晴らしいお天気に恵まれました。
途中の当別ダムは、朝霧が上がり始めたとても幻想的な風景に出会いながら、現場へ向かいました。ダム湖には樹木が鏡面映りし、木々は半分ぐらいが霧に包まれ、その上は薄い青空が覆っているという、どこの世界か、と思うような美しさでした。

 22世紀の森に着くと、山川草木さんが5人ほど、ウチが4人で10人弱という、稀にみる少なさ。あさっての台風に備えて収穫を早める作業などもあって、欠席者が相次いだそうです。かくいう当会も皆さまの様々な都合で4名、久しぶりの少なさでしたが、ま、そこはあるだけで頑張ります!
 いつも通りの草刈りで散っていきます。きれいな青空の下、爽やかに作業をしていきます。草も夏前の作業のおかげで、背丈はさほどでもありません。2時間、作業は淡々と進み、本日の予定は無事終了いたしました。

 で、新山川草木さんの美味しいおにぎりと豚汁!美味しいですねぇ。みんなで囲んで、素晴らしい青空の下、たわいもないおしゃべりで時間を過ごす。これもまた贅沢な時間でした。

 本日はお昼をゆっくりを食べて、終了とあいなりました。

トラブルが一つ、北山さんの車が故障して動かなくなりました。車屋さんを呼んでトラック搬送でしたが、トラックのウィンチが壊れ、みんなで車を押してトラックに載せました。しかも駆け込んであげてしまうという、「やっぱり最後は人間だ!」で無事終了とあいなりました。

(さとう 記)

10月13日(土) 【定例活動】坂本山林

 2018年10月13日(土)天候:晴 参加:12名
今日の現場は今年4回目の坂本山林であるが、厳密に言えば地主さんは坂本山林の隣の東京の方である。そして、4回目ということは、この現場が意外と厄介な木が多いことを意味するのかもしれない。

 昨日の夜は、風が強く、雨も降ったので、今日の作業は難航するのではないかと懸念していたが、爽やかな秋晴れになって本当に良かった。
まず、現場のお向かいさんから缶コーヒーの差し入れが入り、今までの活動に対する感謝の気持ちをいただいた。

午前:
 今日の作業は、6月の続きで、沿道に掛かる木を伐採し、薪材になる部分とそうでない部分を分別、処理することである。
大木については、前回、高所作業車で高い位置の枝を落としてあったので、素人目には楽な作業に思えるかもしれないが、それでも危険を伴う作業に変わりはない。
実際、チェーンソーの担当者は手に伝わる振動や、大鋸屑が顔に飛び散るなど、大変な思いをしているのだろう。

 交通整理班、チェーンソー班、処理班に分かれて、作業開始。キリキリキリ、とロープで引っ張る音。
そしてビーという笛の合図で、ドスン、と木が倒れる。
この地に生えている木の性格、交通事情などに慣れて経験を積んだせいか、順調に進み、無事午前の作業が終わった。

昼休み:
少し息を切らしながら、景色のいいポイントまで坂道を上り、昼食。
前回よりも、より一層海の景色が広がった。

 先月は台風、地震、ブラックアウトと連続して思いがけない出来事があったので、自然とその話になるが、みんな無事でこうして集まることができて本当によかった。あのブラックアウトがきっかけで、薪ストーブの需要が増えるのかもしれない。

 大人が作業している間、子どもたちはどんぐり拾い。袋一杯に集めたどんぐりを誇らしげに見せてくれた。世界一小さいどんぐりも見つけたそうだ。「そんなに集めてどうするの」と尋ねると、薪ストーブの着火剤に使うそうだ。知らなかった。世の中に無駄なものはないんだなと改めて感心する。

午後:

 楽しい昼休みを終えて、午後の作業。キリキリキリ、ピー、ドスン、という音が響く。細かく裁断するための枝を運ぶ女性たちも、それなりに大変だ。だって坂道を何度も上るのだから。今夜は筋肉痛ですね。

今日のクライマックスは最後の木が、掛かり木になったことだろう。
厄介なところで引っかかり、みんなでロープを使って引っ張るがなかなか動かない。
いくつか枝をチェーンソーで落とし、再挑戦。
やった!少し動いた。

 一番若い男性、磯部さんにみんなの期待が集まる。また、引っ張る。何度かこの手順を繰り返し、ようやく攻略。拍手と歓声。磯部さん、お疲れ様です。手にまめはできませんでしたか?

 最後にヒヤリハットについてなど、今日の作業を振り返るミーティング。
見違えるほど、現場は広々としてきれいになった。
また、この近所の人が喜んでくれることを願いつつ、解散。

(坂本 記)

11月3日(土) 【定例活動】坂本山林

 2018年11月3日(土)天候:晴 参加:15名
坂本山林でウッディーズとしての活動は、今回が最後となる。

 領地内に微妙に残った5本程度の木と、倒しただけで玉切り前の未処理の木が残るのみ。
今回、体験入会した2名の新人さん(I田さん、T内さん)を交え、「方言ラジオ体操」で準備運動。毎回方言を変えてのラジオ体操をするのだが、今回津軽弁だっけかな? とにかく方言ラジオ体操はいい感じで力が抜ける(笑)

 リーダーの冨士本さん指示のもと、伐木班、玉切り班、交通整理班に分かれ、作業を開始。

 新人さんの一人I田さんは、しっかりとしたチェーンソー講習を受けられているらしく基礎は身についているようなので、さっそくI田さんに細めの木を倒してもらった。
素晴らしい。今後頼もしい戦力になりそうだ。
午前中はそれぞれの分担で作業を終え、いい汗をかいて昼食。
玉切りされた薪材がどんどん積み上がり、森が整備されていくのがわかる。

 鬱蒼としていた最初の状態が想像もできないほど、明るくなっている。
山の上からは海も増毛連山も綺麗に見える。
地域住民からも明るくなったねと声を書けられるらしい。
 これは私たちボランティアに携わっている者にとって、嬉しい言葉だ。

午後からも午前中同様、伐木班と玉切り班に分かれ作業を続け、午後1時には倒す予定の木は全て倒し終わり、玉切りと運び作業に専念した。作業終了後は、それぞれ薪材をトラックや車に積み込み、坂本山林の作業は本日で無事完了した。

今回体験入会の今田さんからコメントをいただいた!

この日、初めて見学と言う形で参加させて頂いた。
危険を伴う作業には、慢心する事無く真剣に取り組み、
大人も子供も楽しめる優しさに満ち溢れた皆さまが、直ぐに大好きになった。

会員の皆さまの、森林・樹木に関する豊富な知識や、
機械に関する専門技術など、たくさん学ばせてもらえたら、
と思い、会員登録することにした。

個人的な話になってしまうが、方言が大好きな私は、
ラジオ体操の時点で、「この遊び心、好い(いい)なぁ。」と、
心密かに思ったのであった。  (I田)

ご入会、ありがとうございます!
もう一人の体験入会のT内さんも入会されるとのこと!素晴らしい仲間がまた増えました。
これからみんなで一緒に楽しんでいきましょう^^

(宮田 記)

11月10日(土) 【定例活動】高川山林

2018年11月3日(土)天候:曇り時々雨 参加:15名

 天気予報の怪しい中、皆で集まりました。
今回も前回同様、新入して下さったお二人もご参加いただきました。
今日の大きな施業目的は、雪の間、ネズミに食べられる木の保護です。コールタールを塗った紙(建築紙)を幹に巻き付けていきます。この匂いがネズミを遠ざけるそうです。

毎年、雪の中この作業があるはずなのに、今年は全く寒くない、雪もない!どうなっているんでしょう、この冬は。
 グループ分けをしてこの作業を担う。
もう一つは、改めまして、伐倒の手順・方法の学習会。冨士本さんが講師役となって伐倒の手順を学びました。これがとても丁寧でわかりやすい説明でした。有難いです。

午前中に紙巻きも講習会も無事に終了して、お昼はトン汁を頂きました。

 

お昼からちょうど雨が降ってきました。
午後からが、会員の笠倉さんをインストラクターとする樹木の見学・講習会が開催されました。これはまた、当会の活動とは違って、様々な森の知識を得られます。

来週(11/18)でウッディーズのことしの活動も最後となりました。同じく高川山林です。
皆様、是非ご参加ください。

(さとう 記)

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