森林人通信

2018年 ≪夏号≫ Vol.108  2018.8

6月、7月、8月の活動のあらすじ

  • 6/9(日) 坂本山林 除伐作業(高所作業車) 参加人数:14名
    6/24(日) 柴原山林 刈り払い作業 参加人数:14名
    7/8(日) NPO新山川草木 22世紀の森 草刈作業 参加人数:19名
    7/22(日) 荒巻山林 刈り払い作業 参加人数:9名
    7/29(日) 恵庭市防風林 列状間伐作業 参加人数:13名
    8/11(土・祝) 恵庭市防風林 列状間伐作業 参加人数:12名
    8/26(日) 苫東環境コモンズ 育林コンペ 間伐 刈り払 参加人数:9名

6月24日(土) 柴原山林 刈り払い作業

天候:晴 柴原山林 参加14名 内子供2名
筆者はウッディーズへの活動参加は今回の柴原山林で5回目となった。今回は初めての刈払機を使った草刈作業であった。
作業に入る前に冨士本師匠から刈払機の取扱と注意事項について講習して頂いた。

・エンジン始動
① スイッチを運転(ON)にしてスロットルが戻っていることを確認する。
② チョークレバーを開き、プライミングポンプを数回押して混合ガソリンを燃料タンクからキャブレターに送り込む。
③ スターターを数回引き、初爆確認後、チョークを閉じてエンジンを始動させる。
④ エンジンを停止する場合は電源スイッチを停止(OFF)にする。

・作業上の注意
① 刈払機は反時計回りに回転するので右から左へ刈り込むことで効率的な作業が出来る。
② 刈込む際は地際から刈るよう心がける。
③ 刈払作業中は作業者から5m以内を危険区域とし他の作業者は立ち入らないようにする。
④ 狭い通路などではホイッスルや大きな声かけ、ジェスチャーなどで相手に知らせる。また声をかけられた作業者はエンジンを停止し、刈払機を持ったまま振り返らない。
⑤ キックバックを起こしやすい刈刃(前方右45°)の部分での切断は思わぬ方向に刃が弾かれ事故の原因となるので行わないこと。
⑥ 刃に草が絡みついた場合はエンジンを停止させて取り除くこと
⑦ 刈払機をベルトにかけたままでのエンジンの始動(落としがけ)を行わないこと。

以上の点を踏まえて作業を行った。
この日の作業は林道からその奥に広がる広場の草刈作業であった。

磯部さん一家もお子さん達も総出となりカマなどを用いて一生懸命草刈に励まれていた。

さて実際に作業してみると、草が散らばったり絡みついたりして作業が思うように進まなかった。経験者の方々の刈りかたを見てみると右から左へ刈り込まれた草が地際から綺麗に仕上げられ、刈られた草も整然と積み重ねられていた。

私の刈り後を見ると雑然と草が散らばっていた。そこで初心者である私は坂本さんのご助言にしたがい、北山さんの刈り込み作業のデモンストレーションをお願いした。
その作業を実際に目の当たりにし、まるでバリカンで髪の毛を刈り上げるような丁寧な作業に驚いたとともに、同じ機材を使用しているとは思えなかった。
北山師匠の指導によると刈幅のストロークを長くすると草が絡まりやすくなるのであまり欲張らずに短いストロークで回数を増やしたほうが効率良いとの事であった。
また注意深く観察すると刈刃をわずかに傾斜させて作業していた。
その後、作業は小休止となり、気付けば気温がどんどん上昇して汗がふきだしていたことに気付いた。休憩時間には北山さんからいつものシナモンドーナツと千賀さんから冷たくて甘いイチゴの差し入れがあり、暑さでダウンしかけた体に元気を取り戻し、作業を再開した。
前半の北山さんのデモのお陰か刈込作業が少し綺麗になり作業が楽しくなってきたところで本日の作業が終了して昼食となった。
燃料を機械から抜き取り、タンクに戻すときにフィルター付きのじょうごを使用していた。
ウッディーズの活動は色々と勉強になることが多い。
今回の作業は少し物足りない気もしたが、次回例会の22世紀の森での草刈作業では、今回の柴原山林の敷地を2名ほどで作業するような広大なフィールドでの作業だと伺った。
昼食でジンギスカンを振舞っていただけるとの事で不安と期待の入り混じる中、参加したいと思うと共に、当日しい一日となることを祈る気持ちで望みたい。

 (道田 記)

7月8日(日) NPO新山川草木 22世紀の森 支援 下草刈り作業 

天候:晴れ 参加19名 内子供3名

当別22世紀の森は、2003年から2012年まで、広範囲で植樹されたエリアで、NPO法人新山川草木を育てる集いさんが主体となって、植樹されて間もない木々の成長を助けるためこの時期、周囲の下草を刈る作業を行なっている。
植林したら木々は勝手に成長すると思われがちだが、そうではない。
植林後の手当が大切で、手当なしでは木々は雑草の成長に負けて、光をもらえず順調に育っていかないのだ!
なんて、偉そうに..ウッディーズに入ってかれこれ5年くらい経つ私、初めてこの地に足を踏み入れた。
ここ数日、梅雨前線の北上と台風の影響もあり梅雨のような北海道。雨が続いた影響で、途中通過した当別ダムの水位も満杯状態。だが、打って変わってこの日は朝から晴天に恵まれて、暑い、そして熱い一日になりそうな天候だった。

さて、現地にウッディーズメンバー総勢19名と、当別シラカンバさんグループ、NPO法人新山川草木を育てる集いさんグループが終結した。(久しぶりにI田さんが駆けつけてくれましたよ!)

前回の柴山山林の草刈り作業で、F本さんから「当別での一人分の作業は、柴山の3〜4倍くらいの面積はあるかな」とか、「昨年の作業は少人数&広範囲でかなり大変だった」との前情報を聞いていたので、かなり厳しい作業になるであろうと覚悟を決めてやってきた。
ブログでも『熱中症の危険があるので、水分補給を忘れずに!』と前もってKY活動が発令されていた。

お昼は恒例の『焼肉』が用意されているとのこと。これは頑張らなくてはなりません!気合い満タン、ガソリン満タン入れて、いざ作業開始!

各団体ごとに、予め作業区分が決められており、ウッディーズが担当するのは、赤ラインの道路脇の草刈りのようだった。
あれ?道路周辺だけ?
もっと広範囲を想定していた私だったのだが、聞いたところ毎年の下草刈り援助活動もあり、植樹した木々は順調に育ち、一定の高さまで成長したので大丈夫との判断だったよう。

作業分担を決め、女性軍とお子様軍は草刈り鎌での作業を、男性軍は草刈機での作業を行うことに。今回は人数も多く、作業エリアも少ないせいもあり、作業を開始して約1時間ほどで予定エリアの作業が終わってしまった。
(ちょっと物足りない感じだったな〜 ┐(´ー`)┌)
集いさん担当の、植列1104の奥側の導線エリアもウッディーズ数名で入り、そのエリアを終わらせたところでしばし休憩。お楽しみを待つことに。
(S本奥様が、熱中症のような症状で調子を壊し、先に帰宅されました...大丈夫だったでしょうか。やはり水分補給・休憩は取らないといけません。改めてKY活動+その実践は大切ですね)

まもなくしてお楽しみの焼肉時間となった。天気も良く、仕事した後の綺麗になった周囲を見渡しながらの焼肉は格別!空気もうまいし、お肉もうまい!大した作業もしてないのに、なんだかすいません!新山川草木を育てる集いさん、ご馳走さまでした!

最後は記念にパチリ。みなさま、お疲れ様でした〜!(宮田 記)

7月29日(日)恵庭市防風林 列状間伐

天候:曇り後晴れ 参加11名 + 子供2名 + 恵庭市役所員

かなり暑くなってきている中、行ってみたら小雨の恵庭市。
初めての現場です。恵庭市所有の防風林ですが、20年手つかずといおうことで、なかなか暗い林になっていました。
そこで、間伐と枝払いをして、防風林としての役割を果たせるように整備しようという手助けです。

結構遠い現場なのに、手稲や小樽のほうからも参加してくれて、この人数はなかなかの参加人数。よかったです。

さて、では列状間伐からということで、倒しては枝を払い、玉切りをして…
という作業の連続となりました。お蔭様で今日は風があって虫もいなくて、作業環境としてはこの暑い中、助かりました。会長も久々の参加です!

午前中に10本ほど倒したでしょうか。それでも暑いのでなかなかバテてきます。
玉切りは1メートルサイズ、ということで1メートルの棒(これをバカ棒というのだそうです)を作って、効率的に玉切りしていきました。
枝が張っているので、倒してからの作業がなかなかキツイです。

お昼は11時半。冷たいおうどんがあって、みんな息を吹き返します。
氷を入れて食べたので、暑い中、おいしく頂くことができました。
午後からまた、同じく間伐、玉切り、整理作業の繰り返し。お天道様も顔を出していたせいか、みんなバテバテとなってきましたので、2時で作業を終了し、後片付けをして本日の作業終了と致しました。

皆さん、久々のハードな作業でした。お疲れさまでした。 (さとう 記)

コラム:自作二重煙突

≪プロフィール≫

名 前:宮田 和慶
会員歴:約5年
お仕事:会社員(IT系)
趣 味:自転車、木工、燻製、お酒
性 格:まっすぐです!


 こんにちは、宮田と申します。
 ウッディーズ歴は5年くらいですが、入会のずっと前より、ウッディーズには関わらせてもらっています。ホームページの立ち上げや更新作業、森林人通信のロゴなど高川さんのもと手伝っていました。昨年末より、森林人通信を高川さんからバトンタッチいただき、現在はウッディーズの広報担当になって森林人通信の製作も担当しています。今後は高川さんのような素敵な通信を目指して努力して行きます。
また、今年度より、なんちゃって役員にもなっています。
 高川さんの山ではいつも薪割りの作業を皆さんにご協力いただき、心より感謝すると共に、その感謝は別なところでお返しできるよう努めさせていただきます!今後ともよろしくお願いします<(_ _)>
 自己紹介はさておき、高川さんより、なんか記事を書いて!と言われ、駄文をお許しいただけるなら… 文章はめちゃくちゃですがちょっとだけ薪ストーブの小ネタを…

 実は今年のゴールデンウィークに薪ストーブを新調しまして、資金が少ない我が家なので、できるものは自作しようと頑張ったお話しです。(我流の小ネタ(自己責任)ですので、自作を推奨する記事ではありません。ご了承ください)
 以前使っていたストーブは、ホンマ製の一番安く小さいタイプでした。当時は先々を考えることなく、安くあげることだけを考えて設置したこともあって、煙突はシングルの110mm黒煙突。冬場は冷えた煙がタールとなり滴り落ち、周囲はタールでベトベト。5年使ったらもう煙突はコタコタになっていました。
 我が家の屋根も15年経って、そろそろ塗替えの時期がきており、屋根は自分で塗ることを決めていたので、屋根塗りと同時に『薪ストーブを新しく、大きくしよう!』そして、『煙突は二重煙突にしよう!』と思い立ち計画を始めました。

 ご存知二重煙突は、外気温との煙突の間に空気層を持つことで、急な温度変化を防いでタールなどが発生しにくくなるので、薪ストーブやる上では、「必須」という方が圧倒的に多いです。潤沢な資金があれば、ヨツールなどのブランド薪ストーブ&市販二重煙突なんでしょうが、それを許される恵まれた家ではないので… 今回新調する薪ストーブもまたまたホンマ製ですが、ワンランク上の(二次燃焼付き)タイプにしました。
 二重煙突・・・これが高いんですよねー。80cmの煙突が1本2万とかするんです。6~7本使うのでまともに設置すれば煙突だけで15万程度はかかるんです。業者に設置を依頼したらもっとかかるでしょう。ストーブより高いのが煙突!この業界は当たり前の話のようです。『そんなお金ないよ!』
そう、金のない奴は自作しかない。って事で、自作二重煙突に挑戦することにしました。うまくいけば、1本7000円くらいでできる計算。

 まずは設計図を描き①、煙突素材を購入②。

 我が家の二重煙突は外側φ150㎜を黒煙突、内側はφ120㎜の ステンで煙突を作ります。φ150㎜とφ120㎜の間は、断熱材を入れて密着させます③。φ120㎜に断熱材をステンレス針金を巻いてφ150㎜に入れるんですが、そのまま突っ込んでも、断熱材の厚みと摩擦ですんなりと入ってくれません。断熱材を圧縮しなくてはなりません。そのため一旦煙突用のビニールに入れて(摩擦が少ないので、スッと入る)、φ150㎜の煙突に入れた状態で1日置き、圧縮して型をつけます④。

 翌日型をつけた断熱煙突を一度抜き、ビニールを外して改めてφ150㎜に入れるんですが、これでも入れるにはコツが必要。なかなかすんなり入ってくれません。試行錯誤の結果、先端に断熱材を巻き込んで、入れるとうまくいきました⑤⑥。(どーでもいいコツでしたねw)

 なんだかんだ、一番難しいのが、T曲の二重煙突作りです。φ120㎜の黒Tと、φ150㎜の短い煙突を切り貼りして、穴あけ、リベットで接合しました⑦。プロでないので完璧には上手く行きませんが、そこは自作。諦めもききます。

 さて、いざ設置!なかなかうまく行きました!!⑧

個人的には大満足の仕上がりです。そして安く上がりました〜!
今回かかった費用はこんな感じ。
・ストーブ本体:約7万・二重煙突:約6万・備品等:約1万 計:14万

 最後までご覧いただきありがとうございました。

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