森林人通信

2023年 ≪冬号≫ Vol.128  2023.12

10月、11月の活動のあらすじ

  • ●10/14(土) 江別市 整理伐  参加者:26名
  • ●10/29(日) 新篠津村 耕地防風林 部分伐採  参加者:25名
  • ●11/11(土) 新篠津村 耕地防風林 部分伐採  参加者:21名

この場に居なければ経験ができない迫力!

10月14日(土) 江別市 整理伐
参加者:26名(うち子供:1名 体験者:1名 江別市職員:3名) 天候:晴れ

 この現場の作業は3回目。汗だくになった前2回と変わって朝は涼しさも感じました。かなり早く到着したと思いましたが、南部さんが先着、富士本会長も同時に到着でした。
 会長はすぐさま燃料の調合、南部さんもチェーンソーの目立てを始めました。役員の方はこんなに早くに来て準備をされているのですね。いつもありがとうございます。

 開始時刻の9:00に、本日のリーダー桑原さんが朝礼開始の第一声。恒例のラジオ体操をし、江別市の方の挨拶、体験の方の紹介、作業上の注意等があり、伐倒は3名が行なうことが伝えられ作業を開始します。

 他のメンバーは、枝払い、玉切り、運搬の担当です。初めて現場に入ったときに100本程あった樹木も残り30本くらい。
 まず富士本会長がこの土地の主のような大木の伐倒に取り掛かります。梢と葉を揺らしながらダイナミックに傾いていく光景は圧巻です。

 ズシンと地響きがして、砂塵が少し舞い上がり、離れていてもサーっと風が吹き過ぎていくのが感じられます。この場に居なければ経験ができない迫力です。これを皮切りにそこかしこでチェーンソーが鳴り始めます。

 細かな分担は決めなくても、それぞれが自分のできることを見極めてどんどん作業を進めていきます。これがウッディーズのチーム力と言えましょうか。立っている樹はもうあとわずかとなった10時半過ぎに小休憩。江別市の方から飲み物の差し入れ、メンバーからも飴を頂き一服をします。


 リフレッシュして再開、最後の一本の伐倒を担当するのは西田さん。追い口を入れる合図の笛が吹かれると、一時の静寂。皆が手を止め見守ります。直立していた樹が弓なりに傾き鞭のように地面を叩いた瞬間に会長と怜真くんが一緒に“ぴょん”と飛び跳ねて、見ているほうも思わず“にっこり”します。その後少しあって午前は終了。
 昼食に向かう移動中に振り向くと、こんもりと、茶色や緑の枝葉の山と玉切りされた白樺の山が整理されて点在し、すっかり姿を変えた現場に達成感を覚えます。昼食時には、みそ汁、コーヒー、シナモンドーナツの差し入れがあり、いずれも疲れた体にたいそう染み入ります。差し入れありがとうございました。元気が蘇ってきます。

さて午後は、薪材の積み込み準備が中心で、玉切りを進めるチェーンソーの音が一斉に鳴り響いています。本日の大団円も近づいたようです。各自薪材の積み込みを終え、終礼。
 ヒヤリハットの報告もなく、体験の森さんも入会を決意され一同拍手。また次の現場でお会いしましょう。皆さま大変お疲れさまでした。

(記 三角)

やります!

11/11(土)新篠津村 耕地防風林 部分伐採(前回の続き)
参加者:21名(新篠津村職員:1名) 天候:曇り・雪

 作業前日の11/10は冷たい雨、からの当日の11/11は寒波で今年初雪の予想。現場は気温2℃+雪+風10m級・・・。こんな過酷な状況では、誰もが「こりゃ、中止でしょう」って思っていた、当日の午前5時半

やります!

 書き込んだのは私、今回リーダーの宮田です。会長曰く『林業では、伐木は冬に施行が一般的。気温は低くても心は熱く!』
これがウッディーズの指針になっていくのかもしれません笑

 うっすらと雪が積もった道路を約1時間走り(前日にタイヤ交換しておいてほんとよかった!)集合場所の新篠津役場に着くとまだ誰〜もいません。なんと私、ウッディーズに入会してかれこれ10数年ですが、初めて現場に一番乗りです!(どーでもいいですね)
徐々に「本当にやる気なの?」という半信半疑のメンバーたちがポツリポツリと集まり始めます。


 車から出てくる皆さん、なんか首が短く、そして肩が上がっていました。みんなどことなく顔が曇って見えたのは、僕の思い過ごしでしょうか。すんません前段が長いですね・・

 現場について、注意事項・作業の説明・ラジオ体操。今回は前回の続きではありますが、前日の雨により、畑に軽トラを入れられません。従って倒した木は畑側ではなく、逆の防風林側に引き寄せることになりました。
 気温2℃・雪の中、作業の割り振りは危険回避のためにも、前回と同じ担当で作業を行うことに決定。前回の伐採エリアからさらに遠い場所になったこともあり、皆さん雪の畑の畦道をまるで収容所に向かう囚人のように歩いて行きます。

 いざ作業開始です! 伐倒班、ウインチ班、枝払い・玉切り班、枝運び班に別れての作業になりました。
 前回の流れがあるので、作業工程は皆さん理解できているのですが、前回と違ってサクサクと作業が進みません。その理由はウインチで引っ張るのが林側(前回と逆)ということで、設置のもたつきもあり・・・

 なので、その間、玉切り班、枝運び班は、風の強い畑で強風に煽られ、体温をどんどん失われていくという・・・なかなか過去にない過酷な現場となっていました。作業の段取りの指示が出来ていないリーダーの責任でもあります!すいません!m( _ _ )m


 途中休憩には、新篠津村から冷たいドリンクの差し入れがあり、体はより冷えましたが心がホットになりました。いつもありがとうございます!

 その後は本日の目標としていた伐倒木30本には満たないまでも、それに近い本数を倒し、皆さんの体力も限界に近づいていたのこともあり、午前の部を終了。
 いつもは野外で楽しく会話が弾む昼食も、今回は各自車の中で昼食をとるという、これまた過去にないスタイル。各自、車中で体温を戻して生気を養い、午後の活動に備えます。
 「午後もまだ作業をやる気なの?」という無言の圧を感じつつも、
午前中に畑に残した数本の木の処理と、お持ち帰りの薪材収集の作業を行います。ぬかるんだ畑、滑る畦道、重たい玉切り材運び、強い風に冷たい雪・・・網走刑務所の囚人か!?とは誰も言ってませんが、みなさん最後まで引き攣った笑顔で作業を頑張ってくれました!本当に本当にお疲れ様でした。

 でもね、なんだかんだ言って、みんなこの変態クラブ(南部さん曰く)を楽しんでいます。
そして、こんな過酷な現場を御歳83歳の高川さんが頑張っていることも忘れてはいけません!

 さて、気温2℃・雪・強風の活動は、前例ができました。
今後は皆さん、ブログの『やります!』の文字に快感を得ることになるでしょう笑

(宮田:記)

冬のイベント「七条大滝の散策 & 新千歳空港管制塔見学」

2024年2月23日(金・天皇誕生日)天気:曇りのち晴れ 参加:13名

 先に、今回ウッディーズの冬のイベントとして「七条大滝の散策 & 新千歳空港管制塔見学」という二本立てイベントが行われました。段取りや指揮を行ってくれたリーダーの海岡さんのお陰で、冬のイベントは計画・実行されました。ありがとうございます。

 昨日からまた急に冷え始め、大雪も降った翌朝、支笏湖の七条大滝の駐車場に9時半に集合しました。この時には小雪も止み青空が見えておりました。
 寒さ覚悟の元、万全の防寒できましたが、風もなく意外と暖かい空気感。数日前まで異様な暖気で溶けて凍った氷の上にうっすら積もった雪の道は、気を抜くと滑って転んでしまうので、なかなか緊張感です。いざタイムスケジュールに沿ってスタートです。
 皆さん、久しぶりのお顔でごあいつをしながら、各々おしゃべりをしながら七条大滝に向かいます。途中、ウサギらしき足跡や小鳥のさえずりなどを聞きつつ、冷たい爽やかな空気を吸い込みながら、私は幸福感でいっぱいでした。雪道を敢えて歩くということは、中々ない暮らしなので、久しぶりの仲間とのんびり歩く雪道は清々しく、身体も心もポカポカになりました。


 そして30分近く歩いたところに大滝に向かう急な下り坂が現れました。「おぎょ!これは滑るな!」と私は尻込みして、上から眺めることとしました。皆さんはいつ転げ落ちてもおかしくない下り坂を「落ちて」いきました。

 後で写真を見たら、なんとも素敵な滝風景でした。

 滝を堪能した後は、また同じ道をのんびりと戻って最後に集合写真。とてもいい散策イベントでした。

 その後、海岡さんの注意事項を聞きながら、新千歳空港管制塔(航空自衛隊千歳管制隊が運用)へ向かいました。自衛隊の管制塔へ入るために、前もって様々な手続きを細やかに進めて頂いていて、速やかに10台もの車が入ることができました。
 管制塔は、先日テレビ番組でも放映がありましたようで、自衛隊と民間飛行機の全てを管制しているということです。私たちにはわかる由もない無数のボタンと大きなモニター画面で飛行機を制御している様子を丁寧にご説明頂きました。
 私は実家が福島にあることもあって、1年に数度は飛行機に乗ります。自分で飛行機を選んで乗るという「自分が主体」の考え方でしたが、今回の見学で、様々なルールと航空自衛隊千歳管制隊の皆様のおかげで飛行機は安全に飛ばされている、ということを痛感し「飛行機は乗せてもらっているんだ」と思い知りました。

 今回の見学で、空の安全を日々守ってくれている自衛隊の皆さんのお仕事もリアルに感じることができて、国・国民の安全を守る、という仕事は、事故・災害を起こさないように「事故を起こさない仕組みと努力」がある、ということも痛感致しました。
 最後に政府専用機を間近に見学することができました。非日常的な貴重な体験をさせて頂き、参加者みんな、興奮の帰路につきました。

 海岡さん、本日まで細やかなご手配・準備頂き、お陰で貴重な体験ができました。本当にお疲れ様、ありがとうございました。

(さとう:記)

第23回 ウッディーズ定時総会 開催

2024年3月9日(土) 14:00 参加者:30名

北海道建設会館にて第23回定時総会が開催されました。

参加者は昨年よりも大幅に増え、30名での開催となりました。14時定刻に開催が宣言され、酒井会員の議長選出承認により議事を進行いたしました。

◆第一号議案:2023年度活動報告
 今年度最大のトピックは2023年4月28日に開催された「第17回みどりの式典」(会場:パレスホテル東京)において当会が「第17回緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」を受賞したことです。長年の取り組みがこのような最大の栄誉を頂けたことはもちろん、当日表彰を受けた13団体と2個人を代表して当会の冨士本会長が岸田首相から直接表彰状を受け取られたことは会員としても誇らしいですね。
 また、この受賞に伴い、各メディアで紹介されたことから新入会員が増加し、参加率も高かったことから平均参加人数は22人と昨年度から5人増となり、作業もはかどるようになっています。
 決算では新規の助成金獲得により予算比大幅増になった一方、会員数増加に伴う活動昼食費をはじめとした交流費が若干増えたことが報告されました。また、初めての取り組みとしてウッディーズTシャツを製作したので、来期の収入増に寄与することが期待されます。

◆第二号議案:2024年度事業計画、予算案
 大幅な変更もなく、スムーズに承認されました。
◆第三号議案:役員選出について
 次期役員について、役割を分散させて1人ひとりの負担を軽減させることを目的に大幅な改選が行われ、伊藤会員が新たに役員に加わりました。柴崎会員から立候補もあり、今後役員会で役割等の検討を行うことになりました。
◆その他:参加多数の会員に感謝の賞品としてウッディーズ手ぬぐいが贈呈されました。ヘルメットのインナーとして汗取りやケガの手当てにも使える代物です。


◆総会終了後は、冨士本会長が講師となり「ヒヤリ・ハット報告書の活用と新ルールの説明」について講演がありました。
 新ルールについては、総会資料の中に同封されていますので、しっかり頭に入れておきましょう

助成金を頂いている “森と緑の会” より、資金協力の依頼があり、緑の募金箱を設置したところ、9,804円の募金がありました。
※詳しくは、活動の記録をご覧ください。