2018年 ≪春号≫ Vol.107 2018.6
4月、5月の活動のあらすじ
- 4/14(土) 高川山林 薪材搬出及び薪割り 参加人数:18名
- 4/22(日) 高川山林 薪材搬出及び薪割り 参加人数:29名
- 5/12(土) 坂本山林 除伐(チルホールを使った伐木) 参加人数:23名
- 5/27(日) 坂本山林 除伐(チルホールを使った伐木) 参加人数:15名
4月14日(土) 高川山林ワオーの森 薪材搬出及び薪割り
天候:曇り 参加:18名
2018年度の活動が高川山林の薪割りでスタートしました。
天候が心配されましたが、晴天とはいきませんでしたが風もなく良い活動日和となりました。
新しく参加された方4名を含めて総勢18名の大勢の皆さんが参加されました。今年はじめての活動ということで最初のミーティングはしっかり時間をかけて、念入りに行いました。
① 作業をしている人、特に玉切りや薪割りをしている人には近づかない。
② 近づく時には良くコンタクトをとって作業を中止してから近づく。
③ 山の斜面が急なので転倒に十分注意する。
④ 玉切りした材が転げ落ちないように見守る。
など、皆で安全に作業する点での注意点を確認しました。
その後、各々が出来る作業の役割分担をして、玉切り、薪割り、薪運びに汗を流しました。
また、私たちの作業とは別に、ワオーの森を楽しむ子供たちやそのお父さんお母さんも多数見えていて、残雪を滑り降りる子供たちの歓声もこだましていました。
また、私たちの作業とは別に、ワオーの森を楽しむ子供たちやそのお父さんお母さんも多数見えていて、残雪を滑り降りる子供たちの歓声もこだましていました。
お昼には宮田さんの奥様が、いつもながら美味しい豚汁と、その他に唐揚げのみぞれがけ、キャベツのお漬物、手作りチョコケーキと豪華なランチをご提供くださいました。美味しかったぁ!いつもありがとうございます。
午後からは山の中腹にある材を下に下ろす作業も加わり、転倒や材が転げ落ちないように 注意しながらの作業も行われました。
2時少し過ぎに作業も終了し、最後のミーティングでは新しい参加者の皆さんの感想と決意もお聞きすることができました。今回は男性の方4名で、そのうちのお二人は20歳と17歳という若者でした。皆さん薪割りに挑戦し奮闘してくださいました。改めて男性パワー、そして若者パワーのすばらしさを感じさせてくださいました。
皆さんこの日の作業も楽しんでくださったとのことで、4名全員入会して下さることになり、参加者皆さんの暖かな拍手でお迎えすることができました。
(川上 記)
4月22日(日) 高川山林 薪材搬出/薪割り/間伐講習
天候:晴れ 参加:29名
高川山林での今年度2回目の活動は、さわやかな晴天の中始まりました。2名の初参加の方を迎え、子どもたちを含めると総勢29名という大人数でラジオ体操からスタート。
リーダーから、本日の作業内容の確認や、作業前のKY(危険予知)について説明してもらいました。さらに、今日の活動が山林を育て甦らせる活動である事を、プリントを使って丁寧に教えていただきました。次はチェーンソーの取扱い講習会。正しいエンジンのかけ方、制御装置の使用方法、チェーンソー使用時の服装等、初心者向けに分かりやすく説明していただきました。
高川山林は、前回の活動から一週間しか経っていないのにエンレイソウ、ヒトリシズカ、エゾエンゴサク等の植物が見え始め、前回よりぐっと春が感じられました。山林に響く、薪割りやチェーンソーの音。倒木運びや薪割り、薪運びにそれぞれが汗を流したところで昼食となりました。
山主の高川さんのパートナー様手作りのおいしい豚汁や魚やシュウマイのフライ、さらに食後のおやなどを参加者全員で頂き、午後からの英気を養いました。ありがとうございます。
いつ行っても気持ちの良い「ワオーの森」も、長年ウッディーズが関わってきたおかげだと聞いています。私にとっては、自分がちょっと頑張った活動が、この山林を育てる事に繋がっているというのは嬉しくて幸せな経験です。ありがとうございます。
春の一日、汗をかいて頑張った皆さん、お疲れ様でした。
最後に・・・息子が、かもめ保育園で作った歌です。
♪「ワオーの森」で倒れた木 根っこに 土がいっぱいだ
ぼっこで ほじくり土落とし まさるおじさんとやったんだ
出てきたよ くるみがね ネズミのかじった跡がある
じいちゃんになっても ずっとやっていたい ♪
息子の原風景は、「ワオーの森」にあります。有り難い事です。
(金澤 絵里 記)
午後からの作業は、薪割り班と、伐倒班(伐倒講習会)に別れました。伐倒講習会では、F本さんを講師として3名の受講者が学びました。作業中の危険性・注意点や伐倒ルールなどを細かく指導していただいた後、実地訓練を行います。
F本さんに学んだルールは概ね次の通りです。
① かかり木にならないような、倒しても安全な方向を見つける(真下・真上は危険)
② 木の重心を見極め、倒す角度を割り出す。
③ 自分の待避方向を決める。(倒れ始めたらその方向に避難する)
④ 伐倒前に周囲の邪魔な草木を整理する。
⑤ 受け口(直径の1/3〜1/4)角度は30°〜45°(*)が一般とされているが、経験的に45〜60°を目安にする。
(*30°〜45°とされている理由は、斧で受け口を作っていたときの名残で作りやすい角度だからだそうです)
⑥ 受け口ができたら、倒す方向に直角に切れているか、チェーンソーの歯を受け口に入れて確認。ずれている場合は切り直し調整する。
⑦追い口は、受け口高さの2/3を目安にチェーンソーを入れる。
※つるを1/10程度を残すことが重要!つるは蝶番の役目を果たす。(つるの幅は同じになるように)
ルール説明後、まずは見本でF本さんが1本倒します。
教科書通りに狙った場所にぴったり倒す技術!さすが先生!!かっこいいー!♡
次に(一応)経験者の私が倒します。10本程度は倒したことはありますが、まだまだ半人前。いえ、かじったレベル。人前で倒すのは緊張しますが、学んだルールを反復しつつ、いつもより慎重に切り進めます。そして、ほぼ狙い通りの方向に倒せましたー!???
と、思ったら、あれ〜〜〜〜!!かかり木になってしまいました・・・ガ〜ン・・・
木の長さを計算できていなかったこともありますが、もう少し谷側に重力で傾くと思っていたのが、計算が違っていました。やっぱりまだまだです…(後日、髙川さんとチルホールで引っ張ります...)
次はご家族で参加されている、I部さんが挑戦しました。
F本さん指導のもと、丁寧に確実にチェーンソーの歯を入れていきます。すると!受け口ができたところで、木の中に空洞(樹洞)があることが判明。樹洞がある場合、つるをきちんと残しても木自体が途中で割れる可能性も有り、危険が伴います。
逃げ場を確保し、木の状態を見ながら切っていきます。
そして木が倒れ始めると・・・・・案の定狙いとは全く別の角度(谷側)に倒れました。( ゚д゚) 怖いですね。樹洞の倒木は計算通りには行かないと言うことをリアルに学びました。
切り口を見たF本さんが「つるが残っていないですね、切りすぎです」とチェックが入り、つるの大切さをさらに丁寧にご指導いただきました。
最後の挑戦者は、伐倒初体験となるS本さんです。
切れるチェーンソーがなく四苦八苦されていましたが、受け口を作った後、指導が入ります。目標としている方向に切れておらず、手前側は切れているが奥側が切れていないと言うことのようです。
F本さんに受け口を調整してもらった後は、追い口を切りすすめ、無事に狙い通りの方向に倒せました!おめでとうございます!
F本さんが切り口をみて「つるの残りが平行でない」とチェックが入り、切り方のコツをさらに丁寧にご指導いただきました。
人の振り見て我が振り直せと言いますが、失敗も含め、人の倒木技術・その都度の指導も自分の経験とさせてもらえたので、大変ありがたい経験でした。
伐倒作業後は、チェーンソーメンテナンスの講習も入れていただき、一連の作業を経験できました。やはり切れないチェーンソーは疲れます。そして燃料をいっぱい使います。次回は「ばっちり切れるチェーンの目立て講習」をお願いしたいです!
F本さん、ありがとうございました。
そして皆さん、大変お疲れ様でした!!!
(宮田 記)
5月12日(土) 坂本山林 除伐(チルホールを使った伐木)
天候:晴れ時々曇り 参加:23名 (おとな20名+こども3名)
本日は小樽市の山林での除伐作業。まずは施業現場の状況から。
道路を一本はさんですぐ下には住宅がある。この道路は細くはあるが地域住民が頻度高く通行利用している。そこに覆いかぶさるように山の木々がはみ出している。
電線にも架かるほどの勢い。
冬季には覆いかぶさった枝葉に雪が積もり、さらに凍り、その塊が落下することもあるとの話し。真下を通行する車両・人間に当たっては大変である。
またこの山の斜面を登って振り返ると石狩湾新港を一望できる素晴らしい景色が広がるのだが、乱立する木々がその眺望を妨げている点の改善、また伐倒後は薪材として活用すること、などの山主さんからの要望に応じたうえで、本日は除伐作業を行なうのである。
事前に作業内容を北海道電力さんに伝え、電線をカバーで覆ってもらっている。
さて、作業前のラジオ体操は欠かせない。
こころもからだも健康だ。 それが証拠に、この「え・が・お」。 見ている方も幸せになる。
除伐する木々は山の傾斜とともにすべて、軒並み、道路側(下側)へと傾いている。伐倒方向を誤れば道路へと倒れてしまう。同時に電線までも切断してしまう。非常に細心の注意を払わねばならない作業である。ワイヤーで引っ張るチルホール、ロープウィンチを用意した。道路へ向かって倒さぬよう、伐倒担当者も神経を研ぎ澄ませる。チルホール、ロープウィンチを引っ張る担当者もまた息を合わせての作業を行なう。
このような作業では、声かけは本当に重要だ。人間の声が聞こえづらい場合の笛(ホイッスル)での合図もまた同様とても重要だ。周囲の作業員も、伐倒作業の進行状況から目を離してはならない。
伐倒班の作業と同時進行で、少し離れた場所ですでに伐倒済みの倒木を玉切りする作業も行なった。玉切り後は、搬出しやすいよう山の斜面の下(道路側)まで運び下ろす。これも重労働である。
逆に、斜面下(道路側)で発生した薪材にもならない木端は、道路からの見栄えが良くないためあまり人目につかない山の斜面の上部まで運び上げた。これがまた最高のダイエットとなりうるほどの労力だ。
オトコどもはこうやって大汗をかき(冷や汗はかかないような作業で)、また一方で、女性陣は、交通量のある道路の交通整理というたいへん重要な仕事を同時にこなしていただいた。
(写真は次の作業ブログで。撮り忘れちゃいました・・・)
昼はみんなそろって昼食をとった。怪我なく、無事にこの日の作業を終える。今日お手伝いに来てくれたお姉ちゃん、弟さん。お疲れ様でした。いつも元気に働いてくれてるね。
次回のこの場所での作業は5月27日である。ウルシかぶれに気をつけて。
(森井 浩樹 記)
これからの札幌ウッディーズはおもしろい!
活動内容が豊富となる予定です。趣味・嗜好・生きがいなど、皆さま何かお一つはお持ちのことと思います。誰にも負けない知識や、また、誰かに負けてもよい知識(酒の)なども。 当会の定例活動とはまた別に、とにかく自分の興味があることを参加しませんか? まだ具体的には決定されておりませんが、皆さまからご意見を集めた後に、お誘いのご連絡をしていくこととなる予定です。 呼称も、クラブ,同好会,部活なのかも未定です。もちろん、体力や施業技術に自信が無い方も参加できます。息の合う人との語らいの時間を作りましょう。 皆さまからのご意見・ご提案をどしどしお寄せ頂きたく思います。 例)自然観察会(樹木・草花・野鳥・星空),キャンプ活動,歴史名所探訪,クラフト工作,カヌー・カヤック,山菜・キノコ採り,冬のスノーシュー(かんじき)の散策,スキー,カラオケ?・・・ などなど。 楽しみです。
少しづつでもお気兼ねなく、まだら参加でもお気兼ねなく、お気軽に活動に参加して下さい。
新会長 挨拶
≪プロフィール≫
名 前:森井 浩樹
会員歴:満5年
お仕事:会社員(営業)
愛 :妻、子供×2女、勝手に飼ってしまい、家庭内
騒動となった愛犬(ボーダーコリー♂)
趣 味:自然観察、バードウォッチング、山歩き、楽器、よく歌う、お酒
性 格:気配りもできるワガママ(笑)。客観性を持ちつつも静かなる情熱派。
なんと申しますか、ロマンチスト♡ 隠れB型。ゆるして。
会員の皆さま
この度の総会におきまして、新たに会長を拝命いたしました 森井浩樹(もりいひろき)と申します。
自分自身も予想だにしない重責ポストへの着任となりました。
いまだ戸惑いを感じつつも、このような者で良ければ微力ながら活動へのご協力をさせて頂きたいとの思いを持ちましてお受けした所存でございます。
皆さまご承知の通り、当会は健全たるボランティア団体であります。
一度きりの人生のうち、何かと大変なことも多々あろうかと思います。そのような中でボランティア活動を通して、自分らしく、自然と向き合い、人とつながり、語り合い、笑い、汗することで、ほんとうの自分へと立ち返るという健やかな思いがまた自分の中に「萌芽」していく。
健全な森林を育成し、自然にやさしく、人にもやさしく。
会員一人一人が、形を問わずに参加でき、笑顔となれる札幌ウッディーズでありたいと願う次第であります。
申し上げるまでもございませんが、役員の方々、会員の皆さまからのご協力を無くして、これらが成り得るはずもありません。皆さまのお気持ちが重なり合ったとき、それは必ずや花開くものであると信じてやみません。
僭越ではございますが本書をもってご挨拶と代えさせていただきます。
今後ともご協力の程よろしくお願い申し上げます。
森井 浩樹
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