Vol.90 2014.8.1

6〜7月 よく頑張りました
  毎週末 プラスアルファの精勤 !

6月最初の活動日(4日)は、いきなりの真夏日に度肝を抜かれたが、それ以降は比較的好天に恵まれ、計画通り作業を実施した。6〜7月の2か月間で、10回、延べ97名の参加だった。

活動の概要

吉村山林の恵み・タモギダケ

巨大フキ?のもとで寛ぐ(北の沢都市環境林)

吉村山林・北の沢都市環境林
6月7日7月2日・5日

 藻岩山山麓に隣り合わせる両山林はウッディーズ草創期から関わってきたひとしお思い入れの深いフィールドである。作業内容は、吉村山林では下刈りなど林内の景観整備。北の沢都市環境林の方は下刈り、植樹幼木の手当など。

 

何と可愛い!( 北の沢都市環境林)

 

山田山林  6月1428日7月12日

 祖父・父の経営を引き継いだ山林。伐期を迎えているが、木材価格低迷の状況下、伐採・搬出等費用の回収が覚束ず、手を付けかねているという。作業は3日とも下刈りを行った。

クスサンの繭・スカシダワラ(ともに山田山林にて)

クスサンの幼虫

どろ亀さん記念 当別22世紀の森  6月21日7月19日

  「新山川草木を育てる集い」が文字通り22世紀を見据えて造成する植林地。当別森林ボランティア「シラカンバ」とともに実施する恒例の支援作業である。3団体で10㌶の下刈りを実施した。

 

上記以外の活動は、6月4日 柴原山林 7月27日 支笏湖復興の森 

 

福島の子どもたち 楽しんでくれるかな?

笹を丁寧に刈り取って、
フットパスの中ほどに「広場」をつくった。

 7月21日、札幌協働福祉会が運営する「山の家きょうどう」(仁木町)で、施設脇のカラマツ林の間伐、遊歩道の整備、広場造成のための笹刈り(写真)を行った。
翌日、福島や関東の子どもたちと家族が、夏休みを利用して放射能からの避難・保養のためやってくると聞いて作業の手に力が入る。
ここでの活動は2回目であるが、当初計画になく活動拠点からも遠いことにより有志の作業となっている。

当日の模様は、ブログ「山の家通信」参照

 

森林人歌壇


 降る雨を弾くごとくに球状の紫陽花の花色づき初むる
 朝より気温の高くその熱に浮くごとく見ゆ飛行船ひとつ

高橋 千賀

 丸太切りの体験しゐる幼らに 手出しをするはおほかた祖父母
 一時間駆けて来りし豆腐屋に「売切れ」の札風に揺れゐ

原 公子

 戦わぬ国際貢献こそ大事なれ命の重さ忘れてならじ
 沖縄に夫失い二児育て七〇年を生き満九七(義母死去)

中野 常明

 

ログハウスは終わらない

(第3回)— 施主、納期に追われる —


磨いて、塗って、塗って…

奥さんが塗った建具部材

グハウスを自分で立てることを「セルフビルド」と言い、自分で出来るところだけやって、できないところをプロに頼む方法を「セミセルフ」などと言います。自分の場合は体力や時間などの物理的なことも考えて、最小限の「セミセルフ」とでも言える外壁の塗装をしてコストダウンを試みました。

料の方はインターネットで健康によい自然塗料の会社を探し出し、ちょっと金額が高めでしたが長持ちするということで「プラネットカラー」という塗料を使用。7月の終わりからスタートする予定でしたが、塗料を塗り始めたのは8月の中旬からでした。というのは、ただ塗ればいいと思っていたのが、「やすりがけして汚れを落とし、均した方がきれいになるし、機械で磨くと削りすぎる。」という大工さんの指導の下、ひたすら手で磨くことからスタート。自分でやると言った手前、一人で広大な壁の研磨に取り組むこととなったのです。ログの一本一本を研磨しては座敷ほうきで粉を掃き落とし、ひたすらこれを繰り返します。これが実は大仕事で両手が腱鞘炎寸前の作業となりました。

してさらに塗料は下地の「クリア」と「アンティークパイン」いう明るい茶色の2回塗りが必要でした。これが「一回り塗れば終了」と簡単に考えていた自分の予想を大幅に上回る作業量で、「磨き」から数えて3回も家全体の壁に立ち向かう大仕事となったのでした。また、ログ壁の塗装だけではなく、建具周りの部材(「窓飾り」など)の塗装と破風板という屋根の縁に沿った板の塗装などなど…細かく色々な部分があったため、建具周りの部材は奥さんの出番となり、この年の8月下旬から9月にかけて、我が家は夫婦そろって塗装屋となったのでした。

かし、作業は単調でしたが、「研磨終了」のときの達成感、「クリア終了」のときの達成感、と進むにつれ確実に作業が終わっていく充実感を味わうことができました。そして、最後の「アンティークパイン」もそろそろ終了しそうな頃、大工さんから「デッキの塗装はどうしますか? 作業に入る前に、材料を塗ってほしいので…」とさらなる作業が追加されたのでした。「あ、そうかデッキもあるのね…」。目の前のログ壁に集中していたので気がつかなかっただけで、考えてみれば当たり前のこと、しかし、9月の天気は不安定で、土日の休日が雨になることも多く、自分で考えていた作業日程は予定より大幅に遅れていたのでした。しかし、自分が動かねばデッキが完成しない。デッキが完成しないとなると、ログハウスの10月末の納期に間に合わない。「納期に追われる施主」の図が必然的に出来上がった瞬間でした。

、このような裏話がたくさん隠されているログハウスは小樽市張碓のはずれ(札幌寄り)にあります。一応、なんとか納期に間に合った形になりましたが、1年以上経った今もいろいろ手を加えていて、未だ「完成」していません。まだまだ手も入れられるのがログハウスの良いところなのか、大変なところなのか、分かりませんが、続きの話はまた、いつかの「森林人通信」か、または直接、張碓までお越しいただければお話できるかと思います。いずれにしても、「ログハウス(づくり)」は「終わらない(家作り)」なのでした。それでは、いつかまた…。

(ありさだ・しんいち 会員)

(「ログハウスは終わらない」のバックナンバーは、「森林人コラム」で読めます)

ということで 在定邸 見学会
10月13日 午後3時 (高川山林作業終了後)

人と木のひととき

(第5回)木の「お値段」

例え節があるスギでもこのくらいの
一枚板なら10倍の単価(木材市にて)

 「例えばの話」。同じウッディーズ会員のツクダ君(僕の大学の後輩で既婚者)に、強引に合コンに誘われて‘しぶしぶ’出席すると、初対面の人から「材木屋の仕事してるんだ! 何の木が一番高価なの? ヒノキって高いんでしょ?」といった手合いの質問を受けることがある(…どのような宴席にしろ、異業種の方には似たような内容の質問をよく受ける)。しかし、こうした質問は一概に答えることが難しく、いつも密かに頭を抱えている。
 例えば、磨き丸太のような特殊なものを除くとしても、サイズや木目の様態、節の有無によって、同一樹種でも小売価格は10倍にも100倍にもなる。

 

図1 スギ・ヒノキの素材価格及び生産量の推移(平成24年度森林・林業白書から)

 

 いわゆる「銘木屋」の店頭に並べられている一枚板などでは、少なくとも樹種の観点からは、m3単価(木材価格の基本単位は¥/m3)が高いとか安いとか、そういった議論は空疎に思える。こうしたいわゆる「銘木」でなく、一般的な建築材(いわゆる並材)に関しても、木材は価格の乱高下が激しいため、これもまた評価が難しい。高価なイメージを持たれやすいヒノキでさえも、原木価格においてはスギとの価格差はここ数年でかなり縮小した(図1)。

 一般に安価と思われているホワイトウッド等の外材であっても、アベノミクス始動後の急速な円安の折には、国産材と同じくらいの価格帯まで急騰したこともある。そして、— ここが木材のステキなところなのだが — 間伐材などの極めて安価な原料であっても、用途によってはちょっとした加工でその「お値段」をうんと高めることができる。顕著な例が『割り箸』で、国産割り箸の小売相場を1膳2円と考えても、これをm3単価に換算すると約15万円/m3にもなる。スギの3寸角の柱材は6万円/m3程度であるから、価格だけに注目すると、銘木とまではいかなくてもちょっとした「お高いモクザイ」なのである(もっとも、このハナシは歩留まりについて考慮していないから、いささか暴論ではあるが…)。
 さて、今回の結論なのだが、冒頭のような質問に対して、未熟な僕ができる精一杯の回答は「木材の『お値段』は一概に評価できるものではないが、この世に価値のない木材は一本たりとも存在しない」といった程度のものである。このぐらいキザな回答を用意しておけば、きっと女の子からはモテモテであろう(…という夢を見たのでした)。

(いしはら わたる ウッディーズ会員)

(「人と木のひととき」のバックナンバーは、「森林人コラム」で読めます)

私はこんなひと

仲間のプロフィール 森井浩樹さん
~大好きな松山千春を歌う暇もない! ~

— 今年度から事務局入りし、活動に新風を送ってくれている森井浩樹さんの巻 —
 2年前入会の医薬品卸売業勤務の47才です。千歳市の端っこで生まれ畑と山に囲まれて育ちました。
 札幌で20年。故郷も顧みずただただ前に進みましたが幽体離脱のように何だかしっくりこない自分がずっとおり…。
 それは見てきたはずの花や草木や鳥や獣の名前も生態もなに一つ知らないからだと気付き、30才から札幌近郊の山を一人歩き始めてから、やっと地に足が着いた気がします。
 緑の風景。風のにおい。自宅の狭い庭のスギナを抜くことすら休日の楽しみへ。
 その後、東京勤務などあり北海道好き・自然好きを再認識。帰道後、ウッディーズを知り入会、下草刈り作業などにはまり込んだばかりか、故郷での作業にも参加しています。数十年ぶりに故郷の友人とも会い、お互いすっかり大人になっての会話がまたひとしおの味わいです。
 そんなわけで、最近は好きなギターやピアノで松山千春を歌う時間もなく、自宅のスギナが伸び放題となり、家庭内のクレーム処理に大汗の日々です。

木霊(こだま) 読者の便り

●(前号を読んで)「社説?」林間独語の健在ぶりが心強く、その編集方針を貫いて…といつも願っています。
「流氷の故郷・アムール川流域紀行」や「自然に潜む危険…」(ハチ編)を興味深く拝見しました。執筆者の多彩なことに驚きます。
これからも通信を楽しみに待ってます。
(T・Kさん)

●鳥たちにとって、森林は大切な場所。札幌ウッディーズのような方々のボランティア活動は、本当にありがたいものだと思います。
前号でヒレンジャクの画像転載を快諾されたK・Yさん

林間独語

▼今年のウッディーズは少し違う。それは、面白くなってきた会内連絡用ブログと公開ブログ「活動の記録」に現れている。前者は、月ごとの活動予定の告示やそれに対する参加表明、そして、自由な意見・情報交換の場ともなっている。
「降水確率100%だそうです。晴れ男求む!」などという活動参加の呼びかけもあったり。

▼後者の「活動の記録」では、活動の経過をその日のうちに読める(こともある)速報性や、多くの新しい書き手による新鮮な切り口のルポに惹かれる。作業の様子ばかりでなく、休憩の時などに披露し合う植物や昆虫に関わる蘊蓄と画像、活発な意見・情報の交換が紹介される。ある日のそんな状況に対して「日々勉強です…」という記述があって、その述懐には70代半ばの老翁も同感、ホント勉強になる。お陰で知識欲を刺激され、、何十年も書棚に「積ん読」のままだった本を引っ張り出したり、アマゾンから価格1円の関連本を取り寄せたりと「向学心」に燃えている(燃え尽きるのも時間の問題だってか?)

▼古い会員が退会する一方で多くの若手が入会する状況を捉えて「倒木更新ならぬ新陳代謝…」とする洒落た表現もあった。この旺盛な新陳代謝、若い世代の入会と会運営への積極的な参画こそが、「今年のウッディーズは少し違う」一番の要因なのだろう。

(T.M)

 

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