白旗なあなあ日常

(文・笛木 森之助)

Vol.1

 初めまして。山仕事に転職して4年目。札幌市清田区にある白旗山を主な仕事場にする大して面白くもないボクに編集長から「何か書いてみないか」と寄稿の話が。独り言みたいなものでも構わなければと引き受けたので、悪評だと今回限りに(ボクには好都合ですが)

 時機外れですが、ジューンブライドに纏わる話を。
 6月、見目麗しい知人が結婚するとのことでおめでとうのEメールを「いつまでもお幸せに」と書き始めたものの…、ってことは、お一人様は不幸な人? 結婚=幸せってこと? 誰でもそうなるの? 抑(そもそも)「幸せ」って、何が幸せか、どんな状況が幸せかは人それぞれで、価値観によって千差万別では?

 NHK「ゆうどきネットワーク」の「にっぽん幸せさがしの旅」では、日本各地を「あなたにとって何が一番幸せですか?」と尋ね歩くが、平穏な日常に関わることで幸せと答える人が多い。なかにはリポーターに「あなたは幸せですか?」と訊き返す人もいて、言葉に詰まる場面も。
 今のボクは? お一人様でいようと、公務員から季節労働者に転職していようと、健康で、自然を体感しながら山仕事ができて十二分に幸せだ。
 ってなことを思っていたら、気の利いた言葉も思いつかないまま送れず終いに。そのうち、何か手作りのモノでも贈ろうかなぁ。

 数少ない有給休日の翌日、不義理していた会に参加。「どろ亀さん記念・当別廿二世紀の森」で植樹した畝の法面を刈りながら…、いやぁ刈り辛い、何で畝肩や法面に刈草の塊を置いとくかなぁ。くそっ、石だっ、除けときゃいいのに…ブツブツ。もっと幅広く刈れば風通しも良くなるのに。柳を残したら直ぐに大きくなって作業し辛くなるわ、陽当たり悪くするわで…植樹された木の身になって考えれば解りそうなものなのに…ブツブツ。プロだったらこんなこと…、ってことないか。プロでも人それぞれ、だしなぁ。
 抑(そもそも)「プロの仕事」って?丁寧? 綺麗?上手い?早い? 正確? 正しい? 何だろう? 請われる優先順位通りに仕事ができること? 例えば、1日仕事を半日でと請われれば半日で、百万の仕事を半額でと請われれば五十万で仕事することがプロなのか? んーっ、難しい。
「森林を考えて木をみる」ことができるプロになりたいが、些細なことが気になって手早く良い加減に仕事ができないボクは、差詰めボラプロ(頭がボランティアで躰がプロ)ってとこか。治したいけど、生まれ持った性格だしなあ…ブツブツ。

 因みに「なあなあ」は造語で、意味は「神去(かむさり)なあなあ日常」(三浦しをん著)をお読みください。

 

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